洋野ヒストリア デジタルアーカイブ|Hirono Digital Archives

小正月に行われている「なもみ」

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小正月に行われている「なもみ」
コショウガツニオコナワレテイル「ナモミ」
小正月に行われている「なもみ」
時代 平成
解説 ナモミは、200年近い歴史があるいわれている伝統行事で、終戦後までは、大野地区内でも行われていたが、その後ほとんど行われていなかった。
平成十五年に地元の林郷青年会が復活させ、今では小正月にとどまらず、町のイベントなどにも現れるようになった。

由来は、昔どこの家にも台所(常居)には囲炉裏があり、炉の日にあたりすぎると、脛に火形(火だこ)ができる。それにやってくる者のことをナモミと呼ぶようになった。
子供であれば、炉にあたってばかりで手伝わなかったり、大人もカラナギ(カラヤギ:怠け者)で仕事もせず火にあたってばかりいる者のナモミを剥ぎ取り、戒めるために行われる行事であった。大野では、ナモミのほかにナモミタグレとも呼ばれるが、タグレは方言で「めくる、剥ぐ」という意味である。
サイズ
地域 苗代沢・林郷・権谷・上平・萩の渡
資料ID 208OMS_00062